ある日、与太郎はうっかり遊(あそ)び過(す)ごして真暗(まっくら)になって帰って来ました。 森の中に入ると、忽(たちま)ち一丈(いちじょう)もある位(くらい)の一(ひと)つ目(め)入道(にゅうどう)が出(で)ました。
「ヤア。大(おお)きな伯父(おじ)さんが出(で)て来た。眼玉(めだま)が一つしかないんだね。 面白(おもしろ)いなあ。僕(ぼく)と一緒(いっしょ)にうちへ遊びに来(こ)ないかい」と与太郎は言いました。