ある日のこと、ネコがいつものようにお城にえものを持って行くと、王さまが美しいお
ネコはすぐさま主人のもとに帰ると、こう言いました。
「わたしのいうことを聞いてくれればきっとうまくいきます。なあに、むずかしいことじゃありません。
ご主人さまはただ川で水あびをしていてくださればいいんです。あとはわたしにまかせてください」
主人はさっぱりわけがわかりませんでしたが、ネコの言うとおり、川で水あびをしていました。
するとそこに王さまの
「
この声を聞いて王さまが馬車から
見ると、そこでさわいでいたのは、いつもえものを持ってきてくれるネコではありませんか。
王さまは
家来は急いで川に行き、カラバ侯爵を引き上げました。
その間に、ネコは王さまのところへ行き、こう言いました。
「わたくしの主人が水あびをしていますと、どこからかどろぼうがやってきて、主人の
わたくしがどろぼう!どろぼう!と声のかぎりにさけんで追いかけましたが、だめでした。」
王さまは、お城の