ネコはさっそく長ぐつをはいてふくろをせおうと、ウサギがたくさんいる森へ向かいました。
森に着(つ)くと、ネコは、ふくろの中に小麦の皮(かわ)の粉とレタスを入れて置(お)きました。
そして、ふくろのひもを長くのばして、そのはしをしっかりつかんで、
少しはなれたところで死んだふりをしていました。
世間知(せけんし)らずの子ウサギがもぐりこむのを、じっと待っていたのです。
しばらくすると、まぬけな子ウサギが一ぴき、ふくろの中へ入りました。
ネコは、すかさずひもをしめ、さっさとウサギをころしてしまいました。