王さまは、侯爵にたいへん親切にし、自分の持っている服で一番りっぱな服を侯爵に着せました。
ネコの主人はもともと美しい若者(わかもの)でしたから、りっぱな服はいっそう若者をひきたてました。
そして、侯爵がそんけいのまなざしでお姫さまを見つめると、お姫さまは、すっかりカラバ侯爵のことが好(す)きになりました。