12

王さまは、お姫さまと同じように、侯爵のひとがらをすっかり気に入りました。

そのうえ、たいへんな財産持ざいさんもちであることが分かりましたので、さけを五、六ぱい飲んだ後、

「どうでしょう、カラバ侯爵。もしよかったら、わたくしの姫と結婚けっこんしてはくださらんか?」 といいました。

侯爵は深々ふかぶかとおじぎをし、王様の申し出をよろこんで受けました。

結婚式

侯爵とお姫さまは、その日のうちに結婚しました。